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研究課題名
大動脈脈波伝播速度と粥状硬化度の関係について
共同研究者
氏名 | 所属 | 職名 |
---|---|---|
沢辺元司 | 東京都老人医療センター剖検病理科 | 部長 |
高橋龍太郎 | 東京都老人総合研究所福祉と生活ケア研究チーム | 部長 |
松下 哲 | 勝楽堂病院 | 院長 |
小澤利男 | 東京都老人医療センター | 名誉院長 |
中原賢一 | 国立病院機構長崎医療センター | 統括診療部長 |
田中紀子 | ハーバード大学公衆衛生大学院 | 客員研究員 |
研究内容
脈波伝播速度(PWV)は大動脈,中等大動脈の弾性度の指標であり動脈硬化に伴い増加し,近年心血管系合併症の重要な予後因子として注目されている.今回我々はPWVと粥状硬化症との関係を病理学的に検討したので報告する.健康診断にて1984年から1996年までの13年間にPWVを測定された 3,456件中で現在までに死亡し病理解剖になった304例を対象とした.ホルマリン固定した10動脈の粥状硬化度を肉眼的に半定量的評価した.粥状硬化度の平均を病理学的粥状硬化指数(PAI)とした.剖検例の平均年齢は83歳(67-103歳)であり男女比は6:5である.PWVは死亡時年齢 (r=0.273, p