東京都健康長寿医療センター病理部門では、これまでに9,000例を超える病理解剖を実施しており、臨床診断が正しかったかどうか?治療効果があったのか?直接死因は何か?などについて詳しく検討し、臨床担当医や亡くなられた方のご家族からの疑問に答えてきました。また、東京都健康長寿医療センターの前身である東京都老人医療センター開設以来の病理解剖症例の全ての資料は完全に整理され保存されており、独自に開発したデータベース”ANATOMY”に臨床病理学的所見を登録しています。
老年医学をはじめとする医学、医療には今なお未解決の問題が多数あり、我々は健康長寿医療センターに蓄積、整理された資料を用いて、健康長寿医療センター内部および外部の大学・研究機関と共に、多くの臨床病理学的研究、医学研究を行ってきました。これは病理解剖の法的根拠となる死体解剖保存法の趣旨に合致するものです。
このホームページでは健康長寿医療センターの病理解剖症例を用いて行われた過去および現在の共同研究を紹介すると共に、共同研究事業の倫理的配慮および関連法規などについて説明し、さらに新たな共同研究を募るために作成しました。また亡くなられた方のご家族の方への感謝の気持ちをあらわすと共に、ご家族の方とのコミュニケーションの場としても活用したいと思います。
このホームページは、厚生労働科学研究費補助金(創薬基盤推進研究事業)を受けて作成されました。
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