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研究課題名
炎症性サイトカイン遺伝子の多型が病理学的粥状硬化に与える影響の検討
共同研究者
氏名 | 所属 | 職名 |
---|---|---|
村松正明 | 東京医科歯科大学難治疾患研究所 | 教授 |
池田仁子 | 東京医科歯科大学難治疾患研究所 | 助教 |
研究内容
心疾患や脳血管疾患の原因として、動脈硬化症は重要であり、動脈硬化症の発症および進展に関する分子機構の解明が求められている。近年、動脈硬化症の本態として、慢性かつ低レベルの炎症反応の影響が示唆されている。我々はこれまでに、東京都老人医療センター老年病SNPデータベース(JG-SNP)に登録された1503検体を用いて、炎症性サイトカイン遺伝子の遺伝子多型が病理学的粥状硬化に与える影響を検討して来た[#1]。この過程で、腫瘍壊死因子 (TNF-aipha: Tumor Necrosis Factor-aipha)遺伝子のプロモーター領域に、新規レアバリアント-856G>Aを見いだし、報告した[#2]。現在、この変異の機能を検討中である。