
研究課題名
変形性関節症の病態と進行機序の解明に関する研究
研究内容
変形性関節症(OA)は高齢者に多く見られる関節疾患である。わが国では社会の高齢化に伴って患者数は増加しており、潜在的有病者は全国で2000万人ともいわれる。しかしOAに対する効果的な治療は現在までに確立されていない。この理由はOAの病態や進行機序が十分解明されていないことにある。本共同研究の目的は関節疾患を有さない剖検例から高齢者の正常な関節組織を採取し、それを進行過程や末期のOA症例の関節組織と対比させて解析することによって OAにおける関節各組織の変化を明らかにし、疾患の進行機転を明らかにしようとすることである。解析ではRNAを抽出して行う遺伝子の発現強度の解析と特定の分子に着目してその発現部位、組織中の存在量、存在形態などを明らかにするタンパクレベルの解析を平行して行う。
研究業績
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論文名 |
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Fukui N, Ikeda Y, Ohnuki T, Tanaka N, Hikita A, Mitomi H, Mori T, Juji T, Katsuragawa Y, Yamamoto S, Sawabe M, Yamane S, Suzuki R, Sandell LJ, Ochi T. Regional differences in chondrocyte metabolism in osteoarthritis: a detailed analysis by laser capture microdissection. Arthritis and rheumatism. 2008;58(1):154-163. |
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Fukui N, Miyamoto Y, Nakajima M, Ikeda Y, Hikita A, Furukawa H, Mitomi H, Tanaka N, Katsuragawa Y, Yamamoto S, Sawabe M, Juji T, Mori T, Suzuki R, Ikegawa S. Zonal gene expression of chondrocytes in osteoarthritic cartilage. Arthritis and rheumatism. 2008;58(12):3843-53 |
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