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研究課題名
高Lp(a)血症は冠動脈硬化症と心筋梗塞を促進する:多数の剖検例によるパス解析結果
共同研究者
氏名 | 所属 | 職名 |
---|---|---|
沢辺元司 | 東京都健康長寿医療センター高齢者バイオリソースセンター | 部長 |
田中紀子 | ハーバード公衆衛生大学院生物統計 | 客員研究員 |
中原賢一 | 国立病院機構 長崎医療センター | 副院長 |
稲松孝思 | 東京都健康長寿医療センター臨床検査部門 | 部長 |
中(三重野)牧子 | 自治医科大学情報センター | 助教 |
松下 哲 | 勝楽堂病院 | 院長 |
研究内容
リポプロテイン(a)[=Lp(a)]はプラスミノーゲンに類似し線溶系との関連が示唆されるapo(a)タンパクを構成成分とする特異なリポタンパクである。疫学的研究から高Lp(a)血症は心血管リスクの一つとされているが、その発生機序については不明な点が多い。本検討ではセンター病理解剖例を用いて、血清Lp(a)値、冠動脈硬化症、心筋梗塞の3者の関係についてパス解析を行った。その結果、血清Lp(a)値は冠動脈硬化症、心筋梗塞の両者に直接的に促進しており、その寄与の程度(パス係数)は前者が0.15であり、後者は0.07であった。この結果はLp(a)が血栓促進的だけでなく、催炎症的な分子である事を示唆すると考えられる。