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研究課題名
冠動脈疾患の遺伝的背景に関する研究(1)
共同研究者
氏名 | 所属 | 職名 |
---|---|---|
木村彰方 | 東京医科歯科大学難治疾患研究所分子病態分野 | 教授 |
中島敏晶 | 東京医科歯科大学大学院疾患生命科学教育部ゲノム多様性研究室 | 準教授 |
和泉 徹 | 北里大学医学部循環器内科 | 教授 |
笹岡大史 | 北里メディカルセンター循環器内科 | 臨床准教授 |
Jeong-Euy Park | Department of Cardiology, Samsung Medical Center, SungKyunKwan University, Seoul, Korea | Professor |
沢辺元司 | 東京都健康長寿医療センター高齢者バイオリソースセンター | 部長 |
研究内容
欧米人あるいは日本人を対象とした大規模網羅的SNP解析によって冠動脈疾患と関連するとして報告された8種のSNP(rs599839, rs17465637, rs17672135, rs2943634, rs383830, rs501120, rs8055236, rs11066001)について、日本人および韓国人の冠動脈疾患患者1,371名と対照2,155名を対象とした解析を行った。その結果、BRAP遺伝子多型(rs11066001)のみが、日本人集団(OR=1.63, 95%CI=1.41-1.89, p=4.0E-10)および韓国人集団(OR=1.68, 95%CI=1.41-2.00, p=5.2E-8)のいずれにおいても有意な関連を示した。また、メタ解析ではOR=1.65, 95%CI=1.48-1.85, p=1.4E-17の関連が認められた。さらに、9p21多型との2ローカス解析を実施したところ、BRAP多型と9p21は相乗的に冠状動脈疾患のリスクを高めることが判明した。なお、残る7多型(rs599839, rs17465637, rs17672135, rs2943634, rs383830, rs501120, rs8055236)はいずれも関連が確認されなかったが、用いたサンプルサイズによる検定パワーは70%〜100%であったことから、それらの多型は日本人および韓国人における冠動脈疾患感受性因子としての貢献度は小さいものと考えられた。