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研究課題名
冠動脈疾患の遺伝的背景に関する研究(3)
共同研究者
氏名 | 所属 | 職名 |
---|---|---|
木村彰方 | 東京医科歯科大学難治疾患研究所分子病態分野 | 教授 |
中島敏晶 | 東京医科歯科大学大学院疾患生命科学教育部ゲノム多様性研究室 | 準教授 |
和泉 徹 | 北里大学医学部循環器内科 | 教授 |
笹岡大史 | 北里メディカルセンター循環器内科 | 臨床准教授 |
Jeong-Euy Park | Department of Cardiology, Samsung Medical Center, SungKyunKwan University, Seoul, Korea | Professor |
沢辺元司 | 東京都健康長寿医療センター高齢者バイオリソースセンター | 部長 |
研究内容
心筋梗塞などの冠状動脈疾患と脳梗塞などの脳動脈疾患はいずれもが動脈硬化症を基盤として発症する疾患であり、リスクファクターにも共通点が多い。例えば、冠状動脈疾患との関連が広く確認されている9p21座位については脳梗塞との関連が確認されている。本研究では、網羅的ゲノム解析から欧米人において脳梗塞との有意な関連が報告されたAGTRL1遺伝子多型(-154G>A)が冠状動脈疾患とも関連を示すかどうかを検討した。具体的には日本人および韓国人の冠動脈疾患患者1,479名と対照2,062名を対象とした。その結果、日本人集団(OR=0.95, 95%CI=0.82-1.10, p=0.47)および韓国人集団(OR=0.90, 95%CI=0.77-1.05, p=0.18)のいずれにおいても関連は確認されなかった。用いたサンプルサイズによる検定パワーは95.2%(日本人)および94.9%(韓国人)であったことから、PAGTRL1遺伝子多型(-154G>A)は冠動脈疾患感受性因子ではないと考えられた。