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病理解剖例を用いた共同研究事業一覧

研究課題名

認知症の画像診断精度の向上:背景病理推定の意義

研究内容

臨床画像病理連関の追及により認知症の形態診断精度をあげ、多岐にわたる認知症診断におけるstructural MRI―形態画像診断の可能性、意義を確立することを目的とする。
最近まで認知症診断におけるneuro-imagingは、PETやfunctional imaging(fMRI)など脳機能画像が主流であった。もちろん過去形ではなくこれらの手法は認知症診断において重要な役割を果たし続けている。一方、画像統計解析法導入によって、認知症早期、軽度認知機能障害(MCI)段階の早期形態学的変化をとらえることが可能となり、臨床的有用性が高まっており、背景病理に基づいた正確な有用性の検証が俟たれる。欧米、豪州、本邦にまたがるアルツハイマー病脳イメージング・バイオマーカー大規模臨床研究(ADNI)においても、MRIは診断、根本治療薬開発のサロゲートマーカーとして重要な位置を占め、当院はADNIのコアセンターともなっている。他にない、当院の特徴は長期経過追跡症例が豊富であり、その臨床、画像、病理像を相互に検証し、神経病理の確定診断に基づく画像所見の意義を検証しうることにある。臨床診断、形態診断時点での背景病理をできるだけ正確に推定することの可否の検証によって、適切な医療介入に役立つものと考えられる。

研究業績

# 論文名 リンク
1 Tokumaru AM, Saito Y, Murayama S, Kanemaru K, Sakiyama Y, Toyoda M, Yamakawa H, Terada H: Imaging-Pathologic Correlation in Corticobasal Degeneration. Am J Neuroradiol 2009; 30: 1884-1892 参照
2 徳丸阿耶、齊藤祐子、村山繁雄ら 厚生労働科学研究費補助金(長寿科学総合研究事業)
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