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研究課題名
粥状動脈硬化症とミトコンドリアゲノム多型の関連解析
共同研究者
氏名 | 所属 | 職名 |
---|---|---|
沢辺元司 | 東京都健康長寿医療センター高齢者バイオリソースセンター | 部長 |
田中雅嗣 | 東京都健康長寿医療センター研究所老化制御研究チーム | 研究部長 |
千田宏司 | 東京都健康長寿医療センター病理診断科 | 非常勤研究員 |
新井冨生 | 東京都健康長寿医療センター病理診断科 | 部長 |
西垣 裕 | 東京都健康長寿医療センター研究所老化制御研究チーム | 研究員 |
福 典之 | 東京都健康長寿医療センター研究所老化制御研究チーム | 研究員 |
三重野牧子 | 自治医科大学医学部情報センター | 助教 |
口羽 文 | 国立がん研究センター研究所 | 研究員 |
田中紀子 | ハーバード公衆衛生大学院生物統計 | 客員研究員 |
研究内容
血管病の代表である粥状動脈硬化症に遺伝的要因があることが分かっている。ミトコンドリアは細胞内小器官でありエネルギー産生すると共に、細胞にとって有害な活性酸素を産生する。ミトコンドリアゲノムの個人間のちょっとした違い(遺伝子多型)が、代謝,老化や病気と関連する可能性がある。本研究ではセンター病理解剖例1536例を用いて、冠動脈硬化症とミトコンドリアゲノム多型の関連を見たところ、ミトコンドリアハプロタイプA, M7aを有している人では,冠動脈硬化症が有意に強い事が分かった。本研究により、粥状動脈硬化症の遺伝的要因の一部がミトコンドリアゲノム多型で説明できた。